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日本の財政は大丈夫か?(日本のGDPを違った切り口で現状分析する)

日本のGDPは現在約500兆円である。
これは日本の国全体の経済活動の合計である。

一方で、日本の国の借金総額は約800兆円。
この関係はいったいどう考えればよいか?

日本国の主要な経済数値は以下のとおり。

借金総額 800兆円
GDP 500兆円


国家予算 約83兆円(平成20年度) 

支出の部 収入の部
実際の活動費 63兆円 収入(税収等) 58兆円
借金返済 20兆円 新たな借金 25兆円

※数値は財務省発表の平成20年度の国家予算をもとに計算した概要値です。
 

 

平成20年度日本の国家予算

 

 総務省のホームページには「わが国の財政を家計にたとえたら」という説明がある。その説明は月収で計算しているので、ここではもっと簡単に年収レベル(1年間の収支)で置き換えてみる。

もしも日本の財政状態をサラリーマン家庭に置き換えてみたら…

一年間の収支

支出の部 収入の部
実際に使った額 630万円 年間の収入 580万円
借金の返済額 200万円 新たな借金 250万円

 

年収580万円の世帯で、実際に生活費などで使った額は630万円と50万円オーバー。
しかも過去の借金返済が200万円あったため新たな借金を250万円してこの不足分を穴埋めしたという現状といえる。
そして借金の残高はいくらあるかというと、8000万円…となる。借金は減るどころか増える一方である。

年収580万円のサラリーマンの借金残高8000万円というのはかなり危険な水準である。
しかも、借金は減るどころか毎年増えている。

仮に、年間の収入は来年以降も同じだとし、来年からは新たな借金をやめ借金返済を進めるならば、どれくらいで借金が完済できるか?

年間の借金の返済原資は年間収入だけになるので、支出総額は580万円にしなければならない。
年間の借金返済は200万円なので、生活費などは380万円まで切り詰めなければならなくなる。
この前提で、

8000万円÷200万円=40年
となり、完済まで40年かかることになる。

昨年まで630万円で生活していた家庭が突然380万円まで切り詰めることが可能かどうか?
それも完済まで40年かかるということは自分の代だけではなく子の代に借金を引き継ぐことになる。

さらに返済計画を練れば
・630万円で生活していた水準を約2割カットして500万円まで落とす
・毎年の借金返済を80万円とし、新たな借金はしない
という案がある。
すると、
・8000万円の借金は100年で完済(80万円×100年=8000万円)
できることになる。
しかし、この案は
・孫やひ孫の代まで借金を残す
・将来の金利やインフレデフレなど経済状態が不透明で予測が困難
などの問題がある。

つまり
日本の財政が、いかに困難な状況であることがわかる。

しかもこれは一般会計の数値だけで試算したが、実際は特別会計という裏の財布があり、この額が実質約200兆円ある。いろいろな問題をはらんだ制度だが、計算をややこしくしないために、このシミュレーションモデルでは計算から除外した。

ここでは、かなり単純化したが、
これが日本の現状財政をシミュレーションしたモデルである。

 

コンテンツ

▼参考書籍
よくわかる経済と経済理論(藤田康範)
よくわかる経済と経済理論
藤田康範 (著)

▼藤田康範[ふじたやすのり]先生の紹介
慶應義塾大学准教授
メッセージ:経済政策のあり方を理論に基づいて分析することには尽きない魅力があります。この魅力をみなさんにお伝えし、感動を共有できたらと思っています。
※詳しくは慶應義塾の藤田康範先生の紹介を参照ください。

このブログ記事について

このページは、中小企業診断士ブログのドモドモ遠田が2008年8月10日 11:14に書いたブログ記事です。

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