AIアートもOpenAIの画像生成DALL·E(ダリ)で実行可能です、ちょっとした画像ならこれでいけそうです

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AIアートもOpenAIの画像作成OpenAIはAIアートも可能なので画像作成機能も試してみました。
ここ数日、OpenAIを使ったテストを実施してきましたが、ほとんどがテキスト(文章)の生成でした。ですが、OpenAIには画像生成をしてくれるAIもあるんです。むしろ画像生成するという「AIアート」のほうが「文章生成」より注目されているくらいです。
ということで、OpenAIの画像生成機能「DALL·E(ダリ)」を使ったAIアートも試してみました。

AIアートは画像生成

OpenAIの画像生成

openAIの画像生成
https://openai.com/dall-e-2/

DALL·E2 is a new AI system that can create realistic images and art from a description in natural language.

と表示されています。

翻訳すると

DALL・E 2は、自然言語の説明からリアルな画像とアートを作成できる新しいAIシステムです。

という意味のようです。

DALL·E2でAIアート作成

上記のサイトからログインすると画像生成ができます。
(会員IDは無料で作成できるので、初めての方はIDを作成してログインしてください)

OpenAIの画像生成のページ
https://labs.openai.com/

この画面で、テキスト入力をするだけで画像が生成できます。

日本酒+赤ワインというテキストで画像生成してみました

試しに実行してみました。

AIアートもOpenAIの画像作成

「日本酒 赤ワイン」というテキストを日本語で入力し、「Generate」をクリックすると画像が4つ生成されます。

上記の4つの画像をもとに、さらに修正を加えていくことも可能です。

さらに画像編集することも可能です

編集画面で追加の操作をしていきます。表示は英語ですが、直感的にもわかりやすいメニュー表示なので、自動翻訳をせずに英語のままでも実施できますね。

編集画面では、

編集する画像の一部を消去するか、生成フレームを追加して画像を拡張します。
これはベータ版ですが、完全な画像は保存されないため、頻繁にダウンロードして作業を保存することを検討してください。

というような説明がされていますので、まめにセーブしながら編集を進めていくのがよさそうです。

編集画面で、適当にクリックすると、自動的にワインの量や若干のテイストが違う画像が4つ生成されました。

この4つの候補からさらに画像を選んで編集をかけていくことで狙った画像生成をさせていくようなイメージのようです。

画像の編集も可能

すでにある画像の一部を編集することもできました。

例えば、画像の一部に不要な部分があればその部分を消去「Delete」という命令で範囲をしてするだけで、自然に修正することもできます。

まず、処理したい画像をアップロードします。そのうえで処理したい範囲を選択するだけで自然にその部分を作画してくれます。

上記左の画像がもとの画像で、右が葉っぱを消した画像です。こんなことが簡単にできます。

OpenAIで生成したAIアートは商用利用もOK

OpenAIはDALL·E2を公開した2022年7月に「本日よりユーザーにはDALL-Eで作成した画像の複製、販売、商品化を含め、商用利用の包括的な権利を与えます」とコメントしています。つまり、生成したAIアートは商用がOKということです。

しかし、著作権を放棄しているわけではありません。

▼参考記事
AIが生成した画像の著作権は誰にある? 創作手段を企業が“管理”する時代に起きることhttps://wired.jp/article/openai-dalle-copyright-intellectual-property-art/

そもそもこのようなAIアート生成のしくみは、いろんな素材を学習したコンピュータが生成しているため、どこかに実在しているものが画像になっているわけではありません。AIアートの利用者は、入力する文章により生成させたい画像のアイデアを出しているだけです。

つまり、生成された画像は誰も所有しておらず、誰も著作権を主張できないかもしれません。そうなると、生成された画像はパブリックドメイン(誰でも利用できる)という作品になるのかもしれません。

生成された画像が「自分のオリジナルである」という証明ができないので、せっかく自分が作成したAIアートが第三者に利用されても、文句がいえないという事態が起こりえるかもしれませんね。

いずれこのような問題が起きることが想定されます。

ここで将来を予測すると、AIアートで生成された画像はブロックチェーンで特定される「NFTアート」として登録し所有権を明確にするというようなことになるではないかと思います。

生成されたAIアートがNFTアートとして登録されれば、「所有者がわかる」「その画像を売買できる」という利点も生まれます。そのことにより、運営するOpenAIも収益モデルとして成り立たせるマネタイズができるようになるかもしれません。

これからのAIアート

AIアートの世界は一気に拡張したような気がします。

ちょっとした画像ならこれで作成できそうですね。

最近人気のAI作成では、OpenAI以外にも以下のようなサービスがあります。

人物のAIアート作成に適している
https://midjourney.com/

風景画のAIアート作成に適していると言われているstablediffusion
https://beta.dreamstudio.ai/

→この人の解説ページがおもしろいです https://note.com/yamkaz/n/n9fd522bb012e

簡単なAIアートDream by WOMBO
https://app.wombo.art/

→以前に当方のブログでも紹介しました https://domodomo.net/blog/5477

人を書くならmidjourney、景色を書くならStablediffusionと使い分けているというAI分野のエンジニアさんもいます。

新BINGでもAI生成画像が使えるようになりました

マイクロソフトの検索エンジンであるBINGがOpenAIと接続し「新BING」になりました。当初はChatGPTだけだったのですが、画像生成の「DALL・E 2」も使えるようになりました。

新BINGに画像生成の機能が追加されました、びっくりするほど高精度です
マイクロソフトから発表があり、AIによる画像生成の機能がBINGに追加されたことがわかりました。「Image Creator(イメージクリエーター)」という名称です。新BINGの文章生成AIチャットと違い、順番待ちしなくてもマイクロソフトIDでログインすれば誰でも使えます。 この「Image Creator」の生成画像のクオリティがなかなかすごいです。商用利用もOKということなので今後の利用も増加...

なお、新BINGの「DALL・E 2」ではまだ日本語入力ができずに英語入力のみの対応です。そのうちに日本語入力にも対応するそうです。